◆G-カップへの幼虫投入
G-カップに幼虫を投入します。なるべく低温で、クリーンな環境で行うようにしましょう。
1.フタと側面に空気穴をあける
幼虫が酸欠状態にならないよう、カップのフタと側面に空気穴を開けます。 穴が大きいと菌床が乾燥しやすくなりますので、なるべく針や画鋲など先端が細いものを使って開けるようにして下さい。
2.カップに幼虫を投入する
菌床上部に幼虫の体よりやや大きめの穴(空気だまりをつくり、通気をよくするため)を掘ります。その中にスプーンで幼虫を静かに投入してください。
幼虫を投入したら、今まで幼虫が食べていたオガクズや幼虫の糞等をひとつまみ程度、上から振りかけます。
こうすることで、幼虫が安心して新しい環境で過ごすことができるようになります。
3.フタをして完了
フタをして完了です。フタで幼虫をつぶさないように注意してください。ラベルに投入した日付や幼虫の種類などを記入しておくと後々便利です
◆G-カップから菌糸ビンへの入れ替え
G-カップは初齢幼虫の一時保管用です。1ヶ月程度で菌糸ビンに入れ替えることが適当です。長期間小さい容器で飼育した場合大きな個体が得られにくくなりますので、投入から遅くとも1ヶ月を経過したら、幼虫の性別・大きさなどに合った菌糸ビンに入れ換えて下さい。
1.幼虫の位置を確認する
幼虫がカップのどの位置にいるのかを把握しておきます。 「G-カップ」の場合、カップから幼虫の食痕(食べたところ)が観察できることがほとんどです。
2.幼虫を取り出す
幼虫の居場所がわかれば、逆さにしてカップ裏面から中身を押し出して幼虫を取り出します。幼虫をつぶさないように注意してください。幼虫の居場所がわかりにくいときは、特に優しく丁寧に中身を取り出します。取り出したらグラム計で幼虫の体重を量り記録します。
3.菌糸ビンに入れ替える準備をする
菌糸ビンの肩口にある菌床の白い部分をごっそり取り除き、幼虫を入れるための穴を空けます。
幼虫が15g以上ある場合はG-pot1200cc又は1500ccに入れ換えることをおすすめします。
4.次のビンに幼虫を投入する
スプーンで幼虫を傷つけないように丁寧にすくい、新しい菌糸ビンに投入します。
投入した幼虫の上からG-カップのオガ粉をふりかけると、入れ換えによる幼虫のストレスを軽減し、新しい寝床に早く慣れるようにすることができます。
5.フタをして完了
入れ替えた菌糸ビンにフタをして完了です。 入れ替えはやはり、幼虫がストレスを感じやすくなりますので、素早い作業が必要となります。清潔な環境で、慎重かつ、手早く終わらせるようにしましょう。